優しさ|ごめんねの気持ちと共に

ブレンド

あの時はどうしても素直になれなかった。相手の気持ちを考える余裕がなかった。でも今ならきっと伝えられる『あの時はごめんね』と。今回は、中米系の焼きリンゴのような落ち着いたフレーバーの豆を口当たり滑らかなマイルドな味わいに仕上げることで、心を調和し、気分を穏やかに引き戻してくれるブレンドにしました。素直さと少しの勇気をくれるきっかけの1杯となりますように。

小説のあらすじ

プロの画家を目指して上京し、四年目の僕。なかなか成果の出ない日々に項垂れていたある時、地元の母から突然メールが届く。「今日、お父さんがそちらに向かいます」僕は仰天しつつ、かつて父との間に起きた確執を思い出す。それ以降お互いに連絡を断ったまま四年の月日が流れてしまった。突然の来訪の理由は分からないが、既に到着して喫茶店で待っているらしい父の元へ、僕はゆっくりと足を踏み出すことにした。

著者|湯川葉介

2021年よりnoteにて短編小説や連載小説を執筆。心にじんわりと沁みる物語をお届け中。読書、映画、洋楽、図書館好きのインドア&マイペースな医療職者。猫との静かで慎ましい隠遁生活を送るのが人生の夢。

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