感謝|ありがとうの気持ちと共に

ブレンド

今 “あるもの” に意識を向けてみる。好きな小説を思う存分読める自分だけの時間。天気の良い日に気持ちよく早起きできた休日。離れていても見守ってくれている家族の存在。当たり前に過ぎていく景色や誰かの優しさが、当たり前ではないと気づける時、自然と感謝の気持ちが湧き上がってくるもの。今回のコーヒーは、チョコレートや蜂蜜の優しい甘さと、熟したリンゴのような甘酸っぱさがスッと入ってくる心地よい中煎りのブレンド。丸みのある滑らかな質感と優しい味わいが、今ここにある豊かさを一層引き立ててくれますように。
 

小説のあらすじ

煩雑すぎて色々なことの上手くかみ合わなくなった生活から向き合う気持ちも気力もないまま4歳の娘を連れて実家に帰った5月。そこには「世界のすべてが自分の家で、だからどこでも生きられる」と無理も我慢もせずに自然体で生きる母・皐月が小さな喫茶店を営んでいた。しずかな海の町の海の見える喫茶店で、母と久しぶりに向き合った32歳の真夜が自分のこれからを、たいせつな何かを見つける5月のささやかな物語です。

著者|きなこ

フリーライター。小さな4歳の女の子と10代の女の子と男の子、3人の子どもを育てながらweb媒体を主体にして家族と子どもとそれを取り巻く世界を中心にしたエッセイと小説をこつこつ書いています。

購入はこちら