ご縁|懐かしさを手紙にのせて

ブレンド

ふと懐かしい気持ちと共に思い出される、大切な人との大切な時間。「あの人元気かな?」「最近どうしてるかな?」SNSで名前を検索しようとする手を、そっとしまう。今日はその想いを手紙にのせよう。遠い過去を懐かしみながら筆を取る、そんなあなたに。古き良き思い出をセピア色に表現し、黒糖やナッティ系の香ばしい風味を中深煎りに。酸味が少なくどっしりとした味わいのブラジル豆をメインに、昔ながらの純喫茶にも出てくるコーヒーらしい濃い味に仕上げました。あなたの大切に思う気持ちが、相手の心に届きますように。  

小説のあらすじ

サラリーマンとして家庭を支える夫の夏生(なつお)は、息子の拓実(たくみ)の20歳の誕生日、リビングで一人、珈琲を飲みながら昔の事を思い出す。15年前、拓実の5歳の誕生日に家族で実家を訪れていた。5歳の息子との会話が上手くいかない夏生を見た夏生の母は、夏生が幼かった頃に夏生の父が夏生に向けて書いていた手紙を取り出す。そして、夏生は口下手な自分に出来る方法で息子への気持ちを伝える為に動き出す。 

著者|高嶺理想

詩書きと写真家。1998年、長崎生まれ。長崎大学在学時にカメラと小説執筆を始める。卒業後は地元企業に就職。現在、小説サイト「monogatary.com」にて小説の執筆を行う。また「写真を詠む」をコンセプトに小説と写真をリンクさせた作品をTwitter、Instagram等のSNSで掲載中。4月には写真と詩を融合させた1st 詩写集「ストーリーライター」のプレゼント企画を行った。 

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