恋のシーン|その気持ちが恋だと気づいた頃に

ブレンド

今までは友達としてしか見ていなかった。ただ年下のかわいい後輩だと思っていた。そんな相手に、ふとしたきっかけで友達以上の気持ちが芽生える瞬間がくる、その気持ちが恋だと気づいた時に。今回のブレンドは、そんなドキドキとキュッとする恋する気持ちをイメージにしました。イチゴタルトのような甘酸っぱい味わいに、さらっと滑らかな質感のブレンドを、エチオピアの豆をメインに浅煎りに仕上げました。気づいてしまった恋の気持ちにブレーキをかけることなく、そのまま背中を押してくれる一杯となりますように。

 

小説のあらすじ

大人になると、恋の形は複雑になる。好きだからずっと一緒にいるんだとただ信じることができていたかつての少女は、いつの間にか「恋」の正体を掴めない大人になっている。「恋したい」が口癖の主人公ナツキは、スマホひとつで生み出せる恋の可能性を持て余していた。年齢とか、立場とか、恋愛の“その先”だとか。考えてばかりで前に進めない、大人の恋の兆しに効く、恋の物語。

著者|藤宮ニア

兵庫県出身の文筆家。フリーランスとしてライター/PRライター/コピーライターとしても活動する傍ら、2018年に短編小説「リトルホーム、ラストサマー」にてNovelJam2018秋の花田菜々子賞を受賞。本名は中西須瑞化。眠っている時間と夕暮れが好き。https://note.com/kotoroom