ハレ|人生を変える一杯のコーヒー

ブレンド

将来への不安と過干渉な母に悩み、人の顔色を伺ってばかりで自信が持てない主人公。とある珈琲店で出された「夜の珈琲」を飲みながらマスターとの会話の中で人生のターニングポイントを迎える物語です。今回は、深煎りと中煎りと焙煎度を変えた豆をアフターミックスにして、最初はまろやかな口当たりの甘さが広がりつつも、後味にすっきりとキレの良さを感じるコーヒーにしました。まるっと優しく包み込んでくれるような甘さと、気持ちをスッと切り替えてくれる酸味が深いところで混じり合うブレンドを物語と共にお楽しみください。


小説のあらすじ

就職活動が上手くいかなかった藍は、大学卒業後もフリーターをしながら仕事を探していた。過干渉な母と将来への不安に悩み、人の顔色を伺ってばかりで自分に自信が持てない。そんな藍にとってお気に入りの珈琲店で過ごす時間が唯一の心落ち着く瞬間だった。珈琲をすすりながら「人生が変わるきっかけを待っている」と語る藍に、マスターが掛けた意外な言葉とは?

 

著者|みくりや佐代子

広島県在住のエッセイスト。甘さと一緒に切なさの残る読後感の文章は “微炭酸系”と称されている。著書『あの子は「かわいい」をむしゃむしゃ食べる』/共著『文と生活』

 

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