変わらないもの|思い出のぬくもりと共に

ブレンド

思い出をふと振り返る。楽しくて笑みがこぼれる思い出もあれば、うまくいかなかった苦い思い出もある。ワクワクする嬉しい出会いもあれば、ちょっと切ない別れもある。今回のコーヒーは、四季折々のシーンを豆ごとにイメージし焙煎したアフターブレンドによって、その個性を引き出します。春のやさしい甘さと夏のクリアな酸味、秋の華やかな香りと冬の暖炉を思わせるほっこりとした味わいのブレンドをお楽しみください。

 

 

小説のあらすじ

雪の降る夜、俺の家に一通の手紙が届いた。送り主はもう何年も連絡をとっていない親友だった。中身を確認すると、至って普通の近況報告と懐かしい思い出話が書かれてある。読み進めるごとに、俺の脳裏に遠い日の情景がよみがえる。親友と俺、そしてもう一人の幼馴染を含めた三人で過ごしたあの黄金の日々が。ずっと変わらないと思っていた関係性と、忘れていたはずのかつての想いと一緒に。 

著者|椎名想太郎

2000年生まれの小説家。細々と物語を書いている地下作家、専門はファンタジー。陰キャ。インターネットでもあまり積極的に喋れないタイプ。2021年6月のものがたり珈琲の「ターニングコーヒー」を担当。